パゾリーニの跡をたどる、13人の写真家

開催期間:1995.07.27→09.30 会場:イタリア・スピリンべルゴ市近郊も含めて4会場のサロンスペースに世界の写真家たちの作品を分散展示



CRAF
イタリアの新しい
写真家集団の一派






1949年までピエル、パオロ、パゾリーニ(映画監督・詩人)がカザルス(フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州)に住んでいたことが、CRAFの設立要因になっている。設立:1987年


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Pirer Paolo Pasolini

ピエル・パオロ・パゾリーニ


映画に於ける代表作「アッカトーネ」1961 「マンマ・ローマ」1962 「愛の会議」1964 「アポロンの地獄」1967 「テオレマ」1968 「豚小屋」1969 「王女メディア」1970 「デカメロン」1971 「カンタベリー物語」1972 「アラビアンナイト」1974 「ソドムの市」1975



偉大なるイタリア映画

JOHN PHILLIPS

ジョン・フィリップス

「ライフ」誌の写真家グループに属していたが、そのルポタージュは「タイム」「シュテルン」「パリ マッチ」をはじめとする主要な雑誌に掲載された。たぐいまれな感性と教養に裏付けられた今世紀の真の証人ともいうべき報道写真家の一人。
本展覧会に於いては、イタリア映画界の偉大な人物の写真が映画100周年を記念して世界初公開された。

アンソロジー


GUIDO GUIDI

グイド・グィディ

創造的な写真の分野で抜きんでている写真家グィディは、1940年にイタリア北部チェゼーナの近くで生まれた。写真をとるようになったのは1960年からで、理念を重視した作風を試行錯誤するなかで、伝統的な写真リアリズムの形式をも確立した。アメリカの前衛的な表現様式に対してもっとも敏感な写真家である。

抽象作用

FRANCO FONTANA

フランコ・フォンタナ

1933年モデナで生まれる。写真集『スカイライン 1978』を上梓。以後『都会の風景 1980』・『存在不在1982』など数々の作品集を出版。国際的評価が高く、モデナ近代美術館・パリ図書館版画室・東京美術館などのフォトコレクションとして収められている。

ハンガリー 1956

MARIO DE BIASI

マリオ・デ・ビアージ

マリオは40年以上にわたって、ヨーロッパの写真界、ジャーナリズムの世界に於いて中心的存在である。1956年ハンガリー革命のルポは記念すべき作品を残している。海外での個展も多く、写真集は40冊以上に及ぶ。1982年にはセント・ビィンセント・ジャーナリズム賞を受賞。

ウッドストック

ANDREA CAIRONE

アンドレア・カイローネ

1961年ミラノで生まれる。ニューヨーク在住。イタリアの新聞『コリエール・デラ・セーラ』『キャピタル』『アミーカ』などに写真掲載。彼の制作した音楽ビデオがアメリカン・フィルム・インスティチュート賞を受賞(1992年)

ブック・マークス

FRANK DITURI

フランク・ディツゥリィ

ニューヨーク在住。芸術家・写真家として彼の作品はヨーロッパ・ニューヨークの画廊で展示され、多くの批評家が彼の作品に注目している。ニューヨーク・タイムズ誌の批評家たちに注目されている。

TAKUMI FUJIMOTO

タクミ・フジモト

1949年、島根県に生まれる。十代から韓国の風土と人びとを撮り続ける。78・79年銀座ニコンサロン、著書に『韓くにの風と人』ほか三部作(フィルムアート社)『韓くに風の旅』(筑摩書房)、鶴見俊輔共著『風韻 日本人として』(フィルムアート社)など。87年度咲くやこの花賞受賞




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FOTOGRAFI ITALIANI

スピリンベルゴ市と写真

ヴァーチャル・イリュージョン(虚構の幻影)が集団イメージの中に入り込んだ今日。写真家は現代芸術に於いて決定的な役割を果たしている。CRAFはスピリンべルゴ市の写真研究・写真資料保存センターをニューヨークのイタリア文化会館において紹介した。これは期待と熱狂をもって迎えられ、イタリアの写真を目にすることに対して想像以上の熱意が寄せられた。グッゲンハイム美術館での「イタリアの写真」を企画。メーブル・ギャラリーでの「イタリアの変貌 1943→1968」など。

CRAFの活動
1- 言語及びマスメディアとしての研究調査
2- 写真の目録制作、保管、保存。普及のためのプログラム制作
3- フリウリ地方への移民についての写真資料収集

現在センターでは、1946年以降のイタリア写真界にとっての国際的な指標であったルイジ・クロチェンツィの写真関係の遺品を購入する手続きがなされているところである。またCRAFはフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の「場所の表現」のプロジェクトを進めており、現在の目でこの地方をとらえるために、重要な写真家に依頼して田園や都市を撮影することを企画、着手した。
CRAFは、国際的なレベルでいっそうの価値ある成果をあげるために、写真という現代的な表現分野にかかわるさまざまな団体との交流を望んでいる。

ヴァルター・リーヴァ


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