連載・韓国ひとり歩き 1991.04→1995.03(NHKテレビ アンニョンハシムニカ ハングル講座より抜粋)



済州島の海女たち

済州島

藤本巧

半年ぶりに済州島を訪れた。予約した時間に運転手がやってきた。
予約した時間に運転手がやつてきた


海女




LinkIcon城山日出峰への地図

城山日出峰

島の東端の城山(ソンサン)には、海女が200人ぐらい働いている。朝早くから夕方まで、彼女たちは水深約重数メートルまで潜って海産物を取ってくる。海岸近くに住む女性たちは、ほとんどが海女の経験があると聞く。


海女

イキイキとした海女たちの働く姿を撮りたくて、この村まで車を走らせたのであったが、天候不順で海は寒々としていた。海面には、一人として海女の姿はなかった。












海女

「夕方までだめかもしれませんね」と言いながら、運転手は車のエンジンをかけた。ほんの数時間しか会っていないのに、彼は家に招待するという。
露天で魚を買い求め、料理を作ってくれた。

海女




日中に飲むマッコリ(韓国のお酒)に、旅人はうとうとした。
彼はとなりの部屋に布団を敷いてくれた。
海女の撮影は、天に任せることにした。